- エコキュートから水漏れしているが緊急の対応が必要?
- 修理だけではなく交換しないといけない?
- 安く修理を依頼できる方法はある?
上記の疑問を解決します。朝方に水漏れしている場合は結露水のため、問題ないことがほとんどです。しかし知識がない人は、水漏れが結露水によるものなのかトラブルによるものなのか分からないでしょう。
本記事を読むことで、現在の状況にあわせて適切な対応ができるようになります。
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給湯器のプロ
ミタニ
10年以上にわたり、給湯器・エコキュートの交換・修理の工事に携わり、豊富な経験・知識があります。現在は若手の教育・監督も担当する給湯器のプロです。これまでの交換工事などで得た経験・知識で、みなさんの快適な暮らしお手伝いしたいと思います。
【保有資格】ガス機器設置スペシャリスト、・ガス消費機器設置工事監督者、ガス可とう管接続工事監督者講、電気工事士1級、給水装置工事主任…など
目次
水漏れ原因によってエコキュートを修理するか交換するかが異なる

エコキュートを修理するか交換するかは、水漏れの原因によって異なります。
また、エコキュートのプロは、故障や水漏れの範囲、コストパフォーマンスの比較など、複数の視点から修理するか交換するかどうかを決めます。そのため、精密機械のトラブルがあった場合は、可能な限り専門業者に相談してください。
エコキュートから水漏れすると、たとえば以下の症状が発生するようになります。
- エコキュートの配管から水漏れしている
- お湯が使えなくなる
- 普段より水道代や電気代が高くなる
- 室外機の周りがいつも濡れている
- 原因不明のエラーコードが表示される
目に見えるトラブルが発生すると、すぐに修理業者を呼ぶ人は多いでしょう。しかし、大きなトラブルがない場合、そのまま使い続けてしまい、症状を悪化させてしまうこともあり得ます。
とくに、放置した水が住宅の壁や地面の中にしみ出してしまうと、床下が腐食するリスクもあります。トラブルがエコキュート内部で収まっているうちに、適切な対処をしてください。
エコキュートが水漏れする原因と対処法

エコキュートが水漏れする原因と対処法を、以下に表でまとめたのでご確認ください。
トラブルの種類 | 対処法 |
エコキュートの寿命 | 交換を検討する |
メンテナンス不足 | 業者に点検をしてもらう |
久しぶりに稼働した | 基本的に問題はない |
配管が凍結している | 修理してもらう |
配管が詰まっている | 業者に連絡する |
自分の判断で勝手に移動させた | 業者に相談する |
ひとつずつ見ていきましょう。
寿命がきている場合は交換
エコキュートは一般的に、10年から15年が寿命だと言われています。とはいえ、使用方法や設置場所の過酷さによって異なるので、この限りではありません。
エコキュートの使用年数が10年以上になると、内部や配管の劣化が進み、水漏れのトラブルが多発します。そのため、一般的に寿命だと言われる年数が経過しているなら、交換をご検討ください。
寿命が近づいたエコキュートに見られる症状は、水漏れだけではありません。たとえば、以下の症状が発生することもあります。
- 何度もエラーコードが表示される
- お湯の出が悪くなる
- 安全装置に不具合が見られる
上記の症状を併発しているエコキュートは、寿命がきていると判断してよいでしょう。
メンテナンス不足の場合は業者の点検
エコキュートのメンテナンスが不足していると、水漏れが発生する可能性があります。なぜなら、エコキュートは精密機械ですし、過酷な環境で毎日使っていることが多いからです。
メンテナンスが不足すると、エコキュート自体の寿命を早めてしまいます。そのため、エコキュートのメンテナンスを怠っている自覚がある方は、業者に点検を依頼してみてください。
たとえばミズテックは、エコキュートの修理をしてくれる業者です。故障やトラブルの内容によっては対応できない場合もあるので、まずはお問い合わせをしましょう。
しばらく使用していない場合は基本的に問題ない
しばらく(数日程度)家を空けていてエコキュートを放置していた場合、基本的に問題はありません。
しかし放置する期間が長くなると、適切な対応が必要になります。長期間放置すると、貯湯タンク内の清潔さが保てないからです。
基本的には以下を目安にしつつ、適切な対応をしましょう。
放置する期間が2週間以内の方 | 基本的には沸き上げ休止機能を設定するだけで問題ない。 |
放置する期間が2週間以上の方 | エコキュートの水抜きをした上で電源を落とす。帰宅後はお湯が沸くまでに時間がかかる。 |
いずれにしても、帰宅した直後に沸き上げたお湯は、不在中にタンクの内部に貯められていたお湯だということを、念頭に置いておきましょう。
凍結で配管が損傷している場合は修理
凍結によってエコキュートの配管が損傷したときは、専門業者に修理を依頼しましょう。以下にて、主要メーカーにおけるエコキュートのエラーコードを紹介します。いずれも凍結に関係がありますが、原因は凍結だけではありません。
三菱電機 | 「C03」「C19」「C20」「C21」「C23」「C26」「C27」「C30」「103」のうちどれかが表示されて沸き上げができない場合 |
パナソニック | 「U22」断水異常が表示される場合 |
ダイキン | 「HJ」が表示される場合 |
日立 | 「Er15」「Er24」「HE22」などが表示される場合 |
専門業者に問い合わせをする際も、エラーコードを伝えることでスムーズに運びます。
配管が詰まっている場合は業者へ依頼
配管が詰まっているケースでは、業者に依頼してください。
エコキュートの専門業者は専門的な汚れやつまりに強く、専門家の視点で以下の作業をチェックしてくれるからです。
- 異常な場所の点検
- 配管やフィルターなどの洗浄
- 排水経路の異常の有無
- 修理後のチェック
とくに以下の箇所は、日ごろから掃除と点検が欠かせません。
- 配管
- 循環アダプター
- 給水口ストレーナー
給水口ストレーナーとは、お湯の入り口部分にあたる場所で、エコキュートの本体についています。ここがつまるとお湯の性能に悪影響を及ぼすので、業者に点検を依頼しましょう。
業者を呼ばずに場所を移動させた場合は業者へ相談
エコキュートは精密機械なので、自力で動かすことを想定して作られていません。
自力で移動させると配管を接続していた部分にすきまができて、水漏れのようなトラブルに発展しやすくなります。また、無理やり移動させるとエコキュート本体の破損も引き起こす可能性があるので、おすすめしません。
業者を呼ばず自力で移動させた後にトラブルが発生した場合は、すみやかに専門家までご相談ください。
エコキュートが水漏れしたときにかかる費用の目安

水漏れした際に修理だけで済むか、交換が必要かによってかかる費用は大きく異なります。以下にて、修理代と交換費用の目安を紹介します。また、安く修理できる方法も紹介しているので、あわせてご覧ください。
メーカーへの修理依頼は1万5千円から7万5千円が一般的
エコキュートの製造メーカーに修理依頼を出す際は、1万5千円から7万5千円が費用の目安です。
金額が幅広い理由は、故障した場所や必要な部品などによって値段が変わるからです。とくにヒートポンプ内部で故障が起きている場合、17万円以上も視野に入れておく必要があります。
以下はあくまでも例ですが、修理費用の目安として参考にしてください。
症状の種類 | 費用の目安 |
お湯がでない、お湯が貯まらないなど | およそ17,000円~50,000円 |
貯湯タンクやヒートポンプからの水漏れ | およそ約15,000円~75,000円 |
ヒートポンプユニット内部の故障パーツ交換などの対応が可能な場合 | およそ35,000円~170,000円 |
エコキュートの交換は40万円から60万円が一般的
一般的にエコキュートを交換する場合、40万円から60万円の費用がかかります。
エコキュートは100万円以上かかる製品もありますが、交換業者の多くは本体価格から割引をした状態で提供しています。そのうえで交換工事費や撤去処分費などを入れて、総額で40万円以上かかることが一般的です。
以下にて、ミズテックで販売されているエコキュートを例に、価格の目安をご紹介します。
製品名 | 価格 |
パナソニック エコキュート HE-NS37LQS | 定価:950,400円(税込)から69%OFF適用の販売価格交換工事費、撤去処分費など込みで 総額426,914円(税込) |
三菱 エコキュート SRT-S376UA | 定価1,298,000円(税込)から70%OFF適用の販売価格交換工事費、撤去処分費など込みで 総額510,696円(税込) |
保証期間内なら無料で対応してくれることもある
エコキュートを交換する際、40万円から60万円の費用がかかります。
安い買い物ではないので、交換時から長期の保証をつけている業者は多いです。
とくに多いのは、「商品保証無料10年」「工事保証無料10年」という書き方です。基本的には製品自体に10年の保証、施工した箇所に10年の保証があるという意味ですが、不明な場合は業者やメーカーにお問い合わせください。
商品や工事に関する保証の内容は、設置工事をした際にもらう保証書に記載されているでしょう。保証の期間内かどうか、ご確認ください。
水道代減免や火災保険を適用できることもある
工事の内容により、水道代の減免措置や火災保険を適用できることがあります。考えられるケースは、たとえば以下の通りです。
水道代減免の例 | 給水管や配管の改修工事をした場合。ただし、水道代が減免できるかどうかは自治体や水道局の制度に依存する |
火災保険適用の例 | 設置工事中に事故が発生して火災または電気系統のトラブルが起こった場合、ケースによるが、対象となることも。 |
水道代に関しては、自治体への確認が欠かせません。自治体の連絡先は通常、それぞれの公式サイトに書かれています。
エコキュートが水漏れした場合にできる応急処置

エコキュートが水漏れしている場合、基本的に個人で判断することはおすすめしません。しかし、専門業者が到着するまでの応急処置としてできることもあるので、以下をご確認ください。
電源を切ること
水漏れを発見したときは、まずエコキュートの電源を切りましょう。機械の内部まで水漏れしていた場合、電気系統のトラブルにつながります。
エコキュートの電源を完全に切るには、たとえば、以下の方法があります。
- 貯湯タンクの漏電遮断器をOFFにする
- 貯湯タンクのコンセントを抜く
- 屋内の分電盤にあるブレーカーを落とす
タンクの下部にある操作窓を開けると、貯湯タンクの漏電遮断器が見つかるはずです。
止水栓を止めること
貯湯タンクユニットに設置されている止水栓を止めてください。安全のためにも、エコキュートの電源を切ってから止めましょう。
エコキュートの止水栓は、貯湯タンクの脚部カバーの中に設置されている場合が多いです。とはいえ、設置業者によって止水栓の場所が異なるので、場所が分からない方は設置業者に尋ねてください。
エコキュートの止水栓を止めることで水の流れを止められるので、被害を最小限にとどめられます。
貯湯ユニットと室外機を確認すること
水漏れがあるときは、貯湯ユニットと室外機(ヒートポンプユニット)を確認しましょう。
時間を問わず、一日を通してどちらかの機械から水漏れをしている場合は、内部の部品が劣化しているかもしれません。室外機の周りが朝方だけ濡れている場合は、結露がついているだけです。そのため、日中以降の時間帯もチェックしてみると、結露なのか水漏れなのか判断できるでしょう。
専門業者に問い合わせをするときは、水の落ち方や落ちている場所などを詳しく説明してください。
自分で補修テープを巻かないこと
水漏れ補修テープは、「にじみ出るような水漏れ」に効果を発揮するものです。
基本的に、長時間キープできる製品ではないうえに、スキマができないようきれいに巻くにはコツがいります。つまり、丁寧に補修テープを巻いたとしても、一時的な対処になるということです。水漏れの勢いが強い場合は、根本的な解決が必要です。自分の判断で補修テープを巻かないようにしてください。
水漏れが発生している場所は一か所だけでなく、複数か所に及ぶ場合もあります。複数か所に及んでいる場合は広範囲の修復が必要になるので、専門業者に依頼しましょう。
専門業者による対処が必要な水漏れの例

エコキュートの内部や配管に問題があるときは、専門業者への問い合わせが必要不可欠です。「緊急なのかどうか分からない」といって放置していると、トラブルが悪化する可能性もあります。以下を参考に、適切な判断をしてください。
本体ではなく配管の周りから水漏れしている
配管は、水やお湯の通り道です。
エコキュートの給水、給湯配管は壁の中や床下を通っていることが多いです。漏れている箇所を特定する作業は、知識のない人には難しいでしょう。また、不具合がある部分を自分で修理すると、メーカー保証がきかなくなる可能性もあります。
エコキュートの修理業者は経験やスキルを持っているので、作業がしにくい場所でも水漏れの原因を特定してくれるでしょう。
貯湯タンクやヒートポンプユニットから水漏れしている
貯湯タンクやヒートポンプユニットから水漏れしている場合、エコキュート専門の修理業者に依頼してください。エコキュート専門の修理業者は、一つの症状に関しても、以下のようにあらゆる仮説を立てて点検をしてくれるからです。
- 接続部分が劣化している可能性
- 安全弁や逃し弁が劣化している可能性
- 内部タンクに亀裂が生じている可能性
- ドレン排水が詰まっている可能性
ドレン排水とは、結露水を排出するための仕組みです。
このように、機械の内部だけでなくさまざまな場所の劣化や亀裂が考えられるので、プロの知識とスキルが欠かせません。
ヒートポンプユニットの排水周りで水漏れしている
ヒートポンプユニットの排水周りで水漏れしているときは、専門業者に不具合を調査してもらいましょう。結露水なら問題はありませんが、以下の可能性があります。
- ヒートポンプの配管に何らかの不具合が生じている
- エコキュートの本体から水漏れしている
- エコキュートと配管をつなぐ部分のネジが緩んでいる
- 経年劣化によりパッキンや配管などがダメージを受けている
- ヒートポンプユニットそのものが故障している
ヒートポンプユニットは屋外に設置されているので、砂埃や落ち葉などを巻き込む可能性が高いです。これらの異物や結露水の凍結などにより結露水の逃げ道が塞がれてしまうと、水漏れとして出てくることがあります。また、長期間屋外に設置しておくことで、日焼けによる劣化を招きます。
とくに、ヒートポンプユニット自体が故障しているケースでは、修理代が高額になるので注意が必要です。
まとめ|エコキュートの水漏れが発生したら専門業者に相談しよう

エコキュートは精密機械なので、水漏れが発生したら専門業者、もしくはメーカーにお問い合わせください。
- 長期間放置していた場合は問題がないケースもある
- メンテナンスが不足している場合は業者に点検してもらう
- 配管の詰まりや凍結は業者に連絡する
上記のように、さまざまな症状や対処法が考えられます。個人で対処せず、経験とスキルを持ったプロに依頼することをおすすめします。