エコジョーズとエコキュートの違いを徹底解説【2026年最新】|補助金・費用・向いている環境を比較

  • 「そもそもエコジョーズとエコキュートの違いが分からない」
  • 「どっちが向いているのか判断できない」
  • 「より安く導入できる方を選びたい」

以上の疑問を持っている方に向けて、エコジョーズとエコキュートの違いが分かるように解説します。2種類の違いを表やリストでまとめているので、読みたい場所がすぐに見つけられるでしょう。

この記事では、2026年7月時点の最新情報にもとづき、費用・仕組み・補助金の違いまで解説します。本記事を参考に、ご家庭にあった給湯器を選んでみてください。

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この記事の著者

給湯器のプロ

ミタニ

プロフィール

10年以上にわたり、給湯器・エコキュートの交換・修理の工事に携わり、豊富な経験・知識があります。現在は若手の教育・監督も担当する給湯器のプロです。これまでの交換工事などで得た経験・知識で、みなさんの快適な暮らしお手伝いしたいと思います。
【保有資格】ガス機器設置スペシャリスト、・ガス消費機器設置工事監督者、ガス可とう管接続工事監督者講、電気工事士1級、給水装置工事主任…など

エコジョーズとエコキュートの違いを比較

エコジョーズとエコキュートは、コストの違い、サイズの違いなど、大きく異なる点のある機器です。機器の交換だけでなくリフォームも検討している場合は、コスト面で慎重に選ぶことが重要です。

導入コストとランニングコストの違い

エコジョーズとエコキュートは、導入コストとランニングコストが異なります。

項目エコジョーズエコキュート
導入コスト20万円から35万円が目安40万円から60万円が目安
月々のガス代と電気代4千円から6千円が目安1,500円から3千円が目安

エコキュートは導入コストが高いです。しかし、月々の電気代が安いので、長く使用するとエコジョーズより総額が安くなる可能性があります。

本体のサイズによる違い

エコジョーズとエコキュートは本体のサイズが異なるので、設置できる環境かどうか検討が必要です。

エコキュートは、「ヒートポンプユニット」と「貯湯ユニット」からなる機器です。それぞれ高さが異なりますが、多くの場合ヒートポンプユニットと貯湯ユニットを隣接して設置します。

ヒートポンプユニットのサイズの目安貯湯ユニットのサイズの目安
横800mmから900mm、奥行き300mmから365mm、高さ650mmから720mm横600mmから700mm、奥行き730mmから750mm、高さ1800mmから2200mm

対してエコジョーズは、設置する機器が一つだけです。サイズの目安は以下のとおりです。

  • 幅350mm×奥行190mm×高さ530mm
  • 幅517mm×奥行240mm×高さ600mm

製品や容量などによってサイズは異なるため、自宅に設置できるかどうかは専門業者と相談しましょう。

給湯の仕組みによる違い

エコジョーズとエコキュートは、給湯の仕組みそのものが異なります。以下で比較してみましょう。

エコジョーズエコキュート
排気熱を再利用しているため、少ないガス使用量でも従来のガス給湯器と同じ分量のお湯を沸かせます。排気熱を再利用するために、一次熱交換器と二次熱交換器という2種類の熱交換器を搭載しており、必要な機器は本体一つで完結します。大気中の熱を吸収して熱交換器で温め、お湯に変える仕組みです。大気中の熱を吸収して温めるための「ヒートポンプユニット」と、お湯を貯めておく「貯湯ユニット」の2つで構成されます。

エコジョーズは、熱交換器を2種類搭載すること・燃焼すること・排気熱を回収することの3つの役割が、一つの本体で完結します。つまり、エコジョーズはガスの燃焼により稼働する機器であり、エコキュートは大気中の熱を利用して稼働する機器です。

飲料水として使えるかどうかの違い

エコジョーズのお湯は飲めますが、エコキュートのお湯は飲用に適していません。エコキュートのお湯は長期間タンクに貯めているため、衛生上の観点から飲用は推奨されていないためです。

温められた水道水はカルキ(水道水の消毒に使われる塩素)が抜けてしまい、水道法が定める飲用水の基準を満たさない可能性があります。貯湯ユニットにたまるお湯を毎日きちんと使い切っているのであれば衛生面の懸念は小さくなりますが、300リットル以上ある機器の中のお湯を毎日使い切るのは容易ではありません。お皿洗いや歯磨きに使う分には問題ありませんが、飲用として使えるかどうかは、選ぶ際の基準になる方も多いでしょう。

太陽光発電を組み合わせた際の違い

太陽光発電と連動させた場合、エコジョーズとエコキュートでは活かし方が異なります。

エコジョーズはガスを使いつつ効率的にお湯を作る機器であり、エコキュートは電気でお湯を作る機器です。エコキュートはオール電化との相性がよく、発電した電気を給湯にも活用できる点がメリットです。一方で、エコジョーズはガスの燃焼で稼働するため電気への依存度が低く、災害時のリスク分散を考慮するなら、エコキュートよりもエコジョーズを選ぶという考え方もあります。

動作音の違い

新しい機器を導入するときは、動作音についても考慮しておきましょう。エコジョーズは稼働時だけ動作音がする一方で、エコキュートは室外機(ヒートポンプユニット)の稼働音がする機器だからです。

エコキュートの室外機は、夜間電力を使用する時間帯に稼働することが多く、その間におおよそ40dBから50dBの音が響くため、設置場所によっては近隣への配慮が必要になることがあります。一方で、エコジョーズの音がするのは基本的に稼働時(使用時)のみのため、夜間に音が問題になるケースは少ない傾向があります。

2026年に使える補助金の違い

2026年は、エコジョーズとエコキュートで対象になる国の補助制度が異なります。

機器対象制度補助額
エコキュート給湯省エネ2026事業(経済産業省)基本7万円/台、性能要件を満たせば10万円/台
エコジョーズみらいエコ住宅2026事業(国土交通省)3万円/台(他の省エネ工事と合わせて合計5万円以上で申請可)

エコキュートが対象の「給湯省エネ2026事業」は、2026年の性能要件としてインターネット接続機能と太陽光発電の昼間電力を自家消費できる機能が求められます。対象工事は2025年11月28日以降の着手分、交付申請は2026年12月31日まで(予算上限に達し次第終了)です。

参考:給湯省エネ2026事業【公式】

エコジョーズが対象の「みらいエコ住宅2026事業」は、エコジョーズ単体(3万円)では申請基準の5万円に届かないため、高断熱浴槽や節湯水栓、断熱改修などと組み合わせる必要があります。補助金の条件をより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

エコジョーズに使える補助金はある?使える3制度と申請手順を解説

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エコジョーズ導入が向いている環境

エコジョーズは主に、エコキュートを設置できない家庭や、初期費用を安く済ませたい家庭などに向いています。以下を参考にしつつ、選び方がわからない場合は専門業者にも相談してみてください。

貯湯タンクを設置するスペースがない家庭

貯湯タンクを設置するスペースがない家庭は、エコジョーズの導入をご検討ください。

エコキュートの貯湯タンクは、メーカーによるものの、高さが2,000mmを超える製品もあります。対してエコジョーズは、高さが600mmほどの製品もあるため、選択肢が広がるでしょう。

貯湯タンクの容量は、家庭で使う水の量と直結します。そのため、無理をして小さなサイズを選ぶことはおすすめしません。望まないサイズの製品を選ぶより、設置の自由度が高いエコジョーズを選んだ方が、家庭の環境に合うことも多いです。

都市ガスまたはプロパンガスが利用できる家庭

エコジョーズは、ガスの燃焼によってお湯を沸かす給湯器です。そのため、都市ガスまたはプロパンガスを利用できる家庭は、エコジョーズの導入を検討してみましょう。同じ機種でも、都市ガス用とプロパンガス用は別になっていることが多いので注意が必要です。

都市ガスとプロパンガスの違いは、主に燃料の単価の違いです。基本的には、都市ガスの方が単価は安くなります。

初期費用を安く済ませたい家庭

安く導入したい方は、エコジョーズが向いています。

本体価格で比較した場合、エコジョーズはおおよそ15万円から30万円なのに対して、エコキュートは25万円から45万円かかります。工事費が別途加わりますが、トータルでもエコジョーズの方が初期費用は安くなる傾向にあります。

以下は、給湯器駆けつけ隊(ミズテック)で交換できるエコジョーズの種類と費用の目安です。

機器の名前費用
ノーリツ ガス給湯器 GT-C1672AR BL定価:453,310円(税込)から75%OFF。交換工事・撤去処分費等込みで総額180,495円(税込)
ノーリツ ガス給湯器 GT-C1672PAR BL定価:483,010円(税込)から68%OFF。交換工事・撤去処分費等込みで総額257,878円(税込)

最初にまとまった費用を用意することが難しい場合は、費用を抑えられるエコジョーズを検討してみてください。

エコキュート導入が向いている環境

エコキュートはオール電化住宅との相性がよいことや、ランニングコストが比較的安いことなどが特徴です。

オール電化住宅の家庭

オール電化住宅なら、エコキュートを導入してみましょう。

エコキュートは電気で稼働する機器なので、オール電化住宅との相性がよいです。基本料金を電気に一本化できるため、長期的に見るとコストパフォーマンスがよいという特徴があります。

オール電化住宅にエコジョーズを導入しようとした場合、ガスの供給工事が必要です。工事には、目安としてガス管1メートルごとに1万円から2万円かかります。そのため、環境によっては、結果的にエコキュート導入と同じくらいの費用がかかることもあります。

長期的な視点で節約したい家庭

月々の光熱費はエコキュートが安くなる傾向にあります。電力会社は、夜間の電気代がお得になるプランを提供しているためです。

日ごろからランニングコストが気になる方や、節約を重視している方は、エコキュートがおすすめです。お得なプランを活用することで、長期的に見ればエコキュートの方が、ランニングコストを抑えやすくなります。エコキュートは使えば使うほどコストパフォーマンスが良くなる機器なので、どの費用を抑えたいかによって向き・不向きが分かれます。

設置スペースがある家庭

設置スペースがある場合は、エコキュートが選択肢に入ります。

エコキュートを設置するには2種類の機器が必要になるうえ、貯湯ユニットは高さがあるため、断念する方も多くいます。奥行きや幅も必要になるため、戸建てでもある程度敷地に余裕が求められます。そのような中で「エコキュートとエコジョーズどちらがいいか」を選べる環境にあるなら、ぜひ検討してみてください。

業者にエコキュートの設置を依頼するなら、給湯器ナビが独自の基準で選んだランキングをチェックしてみてください。

【2026年最新】エコキュートのおすすめ業者ランキング14選!業者の選び方や注意点も紹介

エコジョーズのメリット・デメリット

エコジョーズは、賃貸集合給湯省エネ2026事業の対象機器であることがメリットです。要件を満たすことで、賃貸集合住宅のオーナーや交換工事の発注者が対象となり、小型の省エネ型給湯器(エコジョーズ等)への交換で最大10万円/台の補助が受けられます(2026年7月時点、経済産業省)。

対して、エコジョーズには以下のデメリットがあります。

  • 従来のガス給湯器より本体価格が高い
  • 従来のガス給湯器よりサイズが大きい

エコジョーズは、エコキュートの貯湯ユニットと比較するとサイズは小さいです。しかし、従来のガス給湯器と比べると大きいため、環境によっては設置が難しいこともあります。

エコキュートのメリット・デメリット

エコキュートには、主に以下のメリットとデメリットがあります。

メリットデメリット
光熱費を抑えやすい/ヒートポンプ方式で環境負荷が小さい/非常時に生活用水として使える場合がある水圧の弱さが気になる方もいる/機器が大きく設置場所を考える必要がある

エコキュートを導入する際にお湯切れを心配する方がいますが、新しい機種の場合、お湯切れの心配はほとんどありません。リモコンを操作することで、必要なタイミングでお湯を満タンにしておく設定ができる機種もあるためです。

給湯器を変更する際の費用相場

給湯器を交換する場合、エコキュートからエコジョーズに変更するパターンと、エコジョーズからエコキュートに変更するパターンが考えられます。設置するための設備が整っていない場合、設備を整えるための工事から始める必要がある点は、両方の機器に共通しています。

以下は、設置する条件がそろっていることを前提とした費用の目安です。

既存のエコキュートから新規エコジョーズに変更する場合

15万円から25万円が費用の目安です。

これは、本体費用20万円、工事費4万円、ドレン排水配管工事費1万円という内訳の一例です。家庭環境により必要な工事は異なるため、この内訳が当てはまらないケースもあります。たとえば、ガス配管がない家庭にはガス工事が必要になるため、その分費用が高くなります。交換業者に深夜や急な対応をしてもらう場合は、追加費用がかかる可能性もあります。詳しくは交換業者に確認してください。

既存のエコジョーズから新規エコキュートに変更する場合

エコジョーズから新規のエコキュートに変更する際は、40万円から80万円かかることが一般的です。費用の内訳は、以下の例が考えられます。

  • 基礎工事に4万円
  • 配線工事に10万円
  • 本体の費用が20万円から35万円
  • 取り付けるための費用が20万円
  • 電力会社への申請に3万円

まず、古いエコジョーズを撤去してから、エコキュートの貯湯ユニットとヒートポンプユニットの設置場所を確認する作業があります。分電盤を交換したり、配線工事をしたりするケースもあります。見積もりを出してもらった際に何の費用か分からない場合は、交換業者にきちんと確認しておくことが重要です。

エコワンやエネファームなどの特徴と比較

エコジョーズやエコキュートの特徴を、エコワン、エネファームとあわせて表にまとめました。

機器の種類特徴
エコキュート電気でお湯を沸かすヒートポンプ式の給湯器
エコジョーズガスを使って排熱を再利用する給湯器
エコワンヒートポンプ式とガスを併用したハイブリッド給湯機。ハイブリッド給湯機は給湯省エネ2026事業で最大12万円/台の補助対象(対象製品として登録された型番に限る)
エネファーム家庭用の燃料電池。自家発電で電気代を削減できる。給湯省エネ2026事業で17万円/台の補助対象

自分の家庭にどれが合っているか分からない場合は、一通り特徴を把握したうえで、交換業者にも尋ねてみてください。

迷ったときは専門業者に相談を

エコジョーズとエコキュートのどちらが合っているかは、設置環境・費用・補助金の対象条件によって変わります。整理してもなお迷う場合は、専門業者に現地を見てもらったうえで提案を受けるのが確実です。

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よくある質問(Q&A)

Q. エコジョーズとエコキュート、補助金が大きいのはどっち?

台あたりの補助額では、エコキュート(給湯省エネ2026事業で最大10万円)の方が、エコジョーズ(みらいエコ住宅2026事業で3万円・他工事との組み合わせが条件)より大きいです。ただし、エコキュートは本体価格が高く設置スペースも必要なため、補助金を差し引いた実質負担額で比較することが大切です。

Q. 賃貸物件でエコジョーズに交換できる?

賃貸物件の給湯器は、基本的にオーナー(貸主)の設備のため、入居者が自由に交換することはできません。賃貸集合住宅のオーナー側であれば、小型の省エネ給湯器(エコジョーズ等)への交換で、賃貸集合給湯省エネ2026事業の対象となり最大10万円/台の補助を受けられる場合があります。

Q. 迷ったらどちらを選べばいい?

設置スペースがない、初期費用を抑えたい場合はエコジョーズが基本的な選択肢になります。長く住み続ける予定があり、月々のランニングコストを抑えたい、オール電化住宅の場合はエコキュートが選択肢になります。判断に迷う場合は、両方の見積もりを取って総額で比較するのが確実です。

まとめ|自宅の環境に合っているかどうかという視点で判断しよう

エコジョーズとエコキュートは、根本的に仕組みが異なる給湯器です。以下を参考にしてみてください。

  • ランニングコストを抑えたいならエコキュートがおすすめ
  • 設置スペースがないなら、エコジョーズが基本的な選択肢になる
  • 導入コストを抑えたいならエコジョーズを選ぶ
  • 2026年は機種ごとに使える補助金が異なるため、対象制度をあわせて確認する

さまざまな視点から検討することで、失敗するリスクを減らせます。一時の印象で選ぶのではなく、優先順位をつけながら、長期的な視点で選ぶようにしましょう。

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