東芝エコキュートが生産終了!修理・交換価格と次におすすめのメーカーを紹介

  • 「東芝のエコキュートが生産終了になったって本当?」
  • 「東芝のエコキュートが故障したけど、どうすればいいの?」
  • 「東芝を使っていたけど、次はどこにすればいい?」

 こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

東芝の家庭用エコキュートはすでに新品の販売を終了しており、現在は修理や買い替えを検討するユーザーが増えています。

この記事では、東芝エコキュートの販売終了の背景や、修理・交換にかかる費用の目安、さらに代わりに選ばれているおすすめメーカーについて詳しくご紹介します。

この記事の著者

給湯器のプロ

ミタニ

プロフィール

10年以上にわたり、給湯器・エコキュートの交換・修理の工事に携わり、豊富な経験・知識があります。現在は若手の教育・監督も担当する給湯器のプロです。これまでの交換工事などで得た経験・知識で、みなさんの快適な暮らしお手伝いしたいと思います。
【保有資格】ガス機器設置スペシャリスト、・ガス消費機器設置工事監督者、ガス可とう管接続工事監督者講、電気工事士1級、給水装置工事主任…など

東芝のエコキュートはすでに販売終了している

ここでは、東芝のエコキュートが販売終了した背景や、現在の在庫・修理対応の状況について詳しくご紹介します。今後の対応を考えるうえでの参考にしてください。

販売終了の経緯と背景

東芝のエコキュートは、静音性や使いやすさが魅力で、長年多くのご家庭に選ばれてきました。

ですが、家庭用のエコキュートは2021年春をもって製造が終了し、今は新品での購入ができない状況になっています。

その背景には、家電事業の見直しやエコキュート市場での競争が関係していると見られています。

現在、家庭用エコキュートはダイキン・三菱電機・パナソニックなどの主要メーカーが中心になっており、東芝は新製品を出さず、事実上この分野からは撤退した形となっています。

なお、業務用や集合住宅向けに一部のモデルが流通していることもありますが、一般家庭向けの後継機種は登場していません。

在庫・修理対応の現状

東芝では、生産終了後もしばらくは修理対応を続けています。機種によっては部品の在庫があり修理で対応できることもあります。ただし、設置から年数が経っていると、部品が手に入らず修理できない場合も出てきます。

また、ごくわずかに流通在庫が残っているケースもありますが、数が少なく、いつまで入手できるかは不透明です。今後の安心のためにも、「修理を続けるか」「買い替えるか」を早めに検討しておくのがおすすめです。

東芝エコキュートの修理にかかる費用の目安

エコキュートの故障はある日突然起こるもの。

ここでは、修理で対応できるケースと、その際にかかるおおよその費用を紹介します。まだ使えるかも?と思ったら、まずは修理の選択肢をチェックしてみましょう。

  • リモコンの故障:1万円〜3万円
  • ヒートポンプユニットの不具合:5万円〜10万円
  • 貯湯タンクの交換:10万円以上かかることも

修理が可能かどうかは、製造年や部品の在庫状況によって異なります。設置から10年以内であれば対応できる可能性もありますが、それ以上になると部品が手に入らず修理不可となることもあります。

また、修理費用が高額になるケースでは、新しいエコキュートに買い替えた方が、結果的にコストを抑えられる場合もあります。

東芝エコキュートの本体交換・工事費込みの費用の目安

本体の老朽化や、修理が難しいケースでは、新しいエコキュートへの交換が選択肢になります。

東芝から他メーカーへ乗り換える場合でも、基本的な設置仕様は共通しているため、大きな問題はありません。ただし、配管の位置や設置スペースによっては、多少の追加工事が必要になることもあります。

交換にかかる費用の目安は以下のとおりです。

  • エコキュート本体価格:20万円〜40万円
  • 交換工事費用:10万円〜20万円
  • 合計費用の目安:30万円〜60万円前後

機種や設置条件によって費用は異なりますが、「省エネ性能が高いモデルに買い替えれば、ランニングコストも抑えられる」というメリットもあります。

交換の際は、複数の業者に見積もりを依頼し、費用や対応内容をしっかり比較するのが安心です。
なお、エコキュートの交換に特化した専門業者に依頼することで、スムーズかつ適正価格で工事を行ってもらえるケースも多くあります。

エコキュートの専門業者の費用・サービス比較や選び方はこちらでご紹介しています。

修理と交換の判断基準

エコキュートが故障したとき、「修理で済ませるべきか、思い切って買い替えるべきか」は悩ましいところです。ここでは、修理か交換かを判断する際の目安となる2つのポイントをご紹介します。

製造から10年以上経っている場合は交換を視野に

エコキュートの寿命はおよそ10〜15年とされていますが、東芝製はすでに生産終了しているため、古い機種では部品の入手が難しいこともあります。
とくに製造から10年を超えている場合は、修理に対応できないケースや、部品代が高額になるケースもあり、交換を視野に入れることをおすすめします。

修理費が高額なら、買い替えたほうがコスパ良好

例えば、貯湯タンクやヒートポンプユニットの交換には10万円以上かかることもあります。この費用をかけても他の部分がまた故障するリスクがあるため、「あと数年しかもたないなら、新品にして安心したい」と考える方も多いです。

新しい機種は省エネ性能も高いため、電気代が下がることもあります。長期的に見れば、買い替えたほうがコストパフォーマンスが良くなる場合も少なくありません。

東芝製の特徴を引き継ぐおすすめメーカー

「次はどのメーカーにすればいいの?」と迷っている方のために、東芝のエコキュートと似た特徴を持つ、おすすめのメーカーを3つご紹介します。

どのメーカーにも強みがあるため、重視したいポイントに合わせて選ぶのがコツです。

静音性を重視するならダイキン

東芝のエコキュートは、運転音が静かで夜間も安心して使える点が好評でした。
この「静音性」を重視するなら、ダイキンがおすすめです。

ダイキンのエコキュートは「高性能ふろ保温」や「ウルトラ静音タイプ」など、音が気になりにくい設計が特徴。住宅密集地にお住まいの方や、夜間の運転音に敏感なご家庭にぴったりです。

耐久性と長期サポートで選ぶなら三菱電機

「10年以上も使ってきたから、次も長持ちするものを選びたい」という方には、三菱電機のエコキュートが向いています。

三菱電機は本体の耐久性が高く、貯湯タンクの内面にステンレスを使用するなど、長く使える工夫がされています。
また、製品保証や部品供給期間も比較的長めで、アフターサポートの安心感が強みです。

多機能・使いやすさを重視するならパナソニック

東芝のエコキュートには、リモコン操作のわかりやすさや節電機能など、「使いやすさ」を評価する声も多くありました。

この使いやすさを引き継ぎたいなら、パナソニックがおすすめです。

「スマホ連携」「エコナビ」「自動ふろ配管洗浄」など、多彩な機能が搭載されており、家族みんなが快適に使える工夫が詰まっています。デザインもすっきりしていて、リフォーム時の見た目重視派にも人気です。

エコキュートの主要メーカーを徹底比較した記事も参考に、次のエコキュートを何にするか検討してみてください。

まとめ|東芝エコキュートからの買い替えは早めの準備がおすすめ

東芝の家庭用エコキュートはすでに生産が終了しており、修理や部品供給も今後は徐々に難しくなっていくと考えられます。

まだ使えるからといって先延ばしにしてしまうと、ある日突然の故障で慌てることになるかもしれません。
特に10年以上使っている機種は、修理費がかさむ可能性もあるため、早めに買い替えを検討しておくと安心です。

ダイキン・三菱電機・パナソニックなど、東芝製の特徴を引き継ぎつつ、さらに快適性や省エネ性能が向上したモデルも多数登場しています。
今後の安心と快適な暮らしのために、自宅に合った機種を見つけて、無理のないタイミングでの切り替えを進めていきましょう。